大正池
バスが釜トンネルを抜けて上高地に入ると、やがて左手に、そびえ立つ焼岳と大正池の景色が見えてきます。大正池は、上高地を訪れるほとんどの人が最初に目にする景色で、上高地でいちばん手前の見どころです。湖畔には一軒宿の大正池ホテルがあります。
大正池バス停でバスを降りて池のほとりに出ると、きれいな水をたたえてしずまる大正池と、その向こうにそびえる焼岳という、上高地を代表する景色のひとつを堪能できます。立ち枯れた木が水面に映る幻想的な雰囲気も、大正池の魅力のひとつ。
そんな大正池の「名物」が、夏に見られる朝もやの景色。「上高地の夏の風物詩」なんて言われます。朝7時くらいが見ごろで、日が高くなってくると消えてしまいます。朝早いだけに、大正池ホテルに泊まらずに見ようとするとけっこう大変です。
大正池は、その名のとおり大正時代にできた新しい池。大正4年、北アルプス唯一の活火山・焼岳が噴火して、土砂が梓川をせき止めてできたとのこと。河原にあった木は水につかって枯れ木立になって、そのうちのいくつかが、今も残って大正池の雰囲気を演出しているわけです。景色がきれいなだけでなく、上高地は生きていて変化を続けている、ということを実感できる名所ですね。
大正池へのアクセス:
大正池バス停からすぐ