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ウェストン祭

6月はじめの新緑のシーズンに、「上高地の恩人」ウォルター・ウェストンをたたえて行われるイベント。地味だけど有名なスポット、ウェストン碑が会場。碑への献花や合唱、講演などのほか、前日には記念山行もあります。

ウォルター・ウェストンは、本で世界に上高地を紹介した人(ウェストン碑参照)。今、国際的な山岳観光地・上高地があるのは、ウェストンのおかげ、とも言えるわけです。その功績をたたえるイベントが、このウェストン祭。

ウェストン祭は、日本山岳会の主催。山岳会のイベントらしく、1日目は記念山行が行われます。ウェストンも歩いた、もともとの上高地へのルート、島々から徳本峠を越えて上高地に入るコースを8~10時間かけて歩きとおします。ただ、年によっては道が荒れていたり天気が悪かったりして中止になることも。今はほとんどだれも歩かない道だけに、荒れてもなかなか修復できないんでしょうね。

明くる日曜日は、ウェストン碑の前で「碑前祭」があります。まず山岳会の人のあいさつがあって、黙とう、地元小学生による碑への献花、合唱、詩の朗読、講演会と続きます。

ウェストン祭では、地元の安曇小学校の子供たちが大活躍。献花や合唱のほか、前日の記念山行にも参加します。「地元」といっても、上高地に住んでいるわけではないんですが、同じ地域にある有名なスポットということで、子供のうちから上高地にかかわっておくのが、ある意味「社会科の勉強」になるんでしょうか。

ウェストン祭がある6月初めは、ニリンソウや新緑が見ごろの気持ちのいいシーズン。残雪の穂高連峰もきれいです。この時期に上高地に行くなら、ウェストン祭の日程に合せてみるのもおもしろいですね。

日時:6月第1土曜(記念山行)・日曜(碑前祭)10時~
会場:ウェストン碑・徳本峠ルート

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